去年の暮れからちょっと目をつけていたマザーボードがあった。PentiumPro200もありきたりになってきたので、今度はデュアルCPUにしたいと思っていたら、ちょっと立ち寄ったDOS/Vパラダイスに Tyan S1668というPentiumProが2個乗るやつで、なんだかとても奇麗な配線パターンのマザーボードが置いてあった。
これまでもデュアルPentiumProのマザーボードはいくつか見たことがあるが、大体はドーターボード形式の大き目ので、こんな大袈裟なのはちょっといやだなぁ、ケースも選びそうだし、入らなかったらケース買い替えになっちゃうし、という大きさのものばかり。でもこのTyanのはATX規格で大きさもシングルCPU用と変りなく、2個のCPUソケットが普通に乗っていてSIMMも8本刺さる。部品点数も少なくて、ほんとにこれでデュアルCPUで動くんだろうかと、ちょっと疑ってしまうぐらいまとまりがいいんである。
DOS/Vパラダイスのホームページが充実してたんで、ちょっと見回っていたら、このマザーボードが49800円で売っていた、去年見たときは5万8千円ぐらいだったから、1万円値下がりしている。これは買ってみる価値があるかも。だって、シングルCPUのPentiumProマザーとあまり変わらない値段ではないか。もう少しこのマザーボードを詳しく調べることにした。それにはやっぱりホームページ、Tyanも立派なページを作ってある。なんとマニュアルのPDF版が掲載されていたので、ダウンロードして印刷して読んでみた。なになに、VRMはオプションだって? VRMというのはCPUに電気を供給するための小さな変圧器みたいなもので、シングルCPUのマザーボードにはボード自身に組み込まれていることが多い。マニュアルにはオプションと書いてあるからもしかして別売りだったりするわけ? もうお店に電話して付属しているか聞くしかないか。電話口で私はTyanを『チャン』と発音していたんだけど、店員さんから『タイアン』ですね?って聞き返されてしまった。はははぁ(^^;) そう発音するんですね。VRMが2個付属しているのが分かって早速買いに出かけた。
P6とバネ |
s1668+P6 |
ATX独特のコネクタ類 |
むき出しの背面 |
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さて、まずは現在のIntel製マザーボードに刺さっているCPUを取り外さなければならないんだが、まだPentiumProを取り外した経験がなく、どうやって外すのか考え込んでしまった。P6はCPUの上に大きなヒートシンクがシリコンのような物でくっ付いていて、そのヒートシンクの上からバネのような部品が覆い被さり、バネはソケット8の爪に食い込んでいてなかなか離れようとしない。どうやらバネの端を押し込んで爪から外すらしいのだが、力が強くって、失敗するとマザーボードをグサッと傷つけてしまいそうで恐い。それでも何とか取り外してs1668に載せ変えて、ケースに取り付けるところまでこぎつけた。
あ、ATXってコネクタ類の配置が自由になってしまったから、s1668はコネクタどうやって出すんだろう、と思ったらやっぱりコネクタのところの金属板は外れて、どうにでもなった。s1668用のコネクタに合う金属板は付いてこなかったから、ご覧の通り背面はむき出し状態。ま、いいか。
組み上げて電源入れてpfm686というソフトでメモリの性能測定をしたんだが、Intel製のと比べて残念ながら遅いという結果が出た。むしろIntel製のマザーがどうしてこんなに速いのか、本当に正しく測定しているのか首をひねってしまうが、何回測定しても絶対的にIntel製のほうが速いんで、Tyan製のほうが遅いのは確か。s1668はAMI製BIOSが乗っていて、メモリ関係もいろいろ調整できるが、どう調整しても速くならない。やっぱデュアル用の設計だから少し遅いのか、それとも値段相応なのか。チューチューマウスのコンパイルも2回測定して比べてみたが、1分差(10数パーセント)がある。残念だけど、いまはCPU1個しか持っていないので、またIntel製に載せかえることに決定。グッスン。もう1個CPUが手に入ったら本物デュアルにしてみることにしましょう。チャン!チャン!
Intel製マザー |
Tyan製マザー |
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pfm686による メモリ性能測定 |
pfm686 ver1.1 DysanKeihin & (koji) ------------------------------------------ |CPU: P6 [GenuineIntel Fam6 Mdl1 Stp7]| |----------------------------------------| | 199.43[MHz] | [ns/dword] |[CPUclocks]| |---------------+------------+-----------| | E-cache read | 4.884 | 0.974 | | E-cache write | 9.372 | 1.869 | | main read | 22.085 | 4.404 | | main write | 17.915 | 3.573 | ------------------------------------------ |
pfm686 ver1.1 DysanKeihin & (koji) ------------------------------------------ |CPU: P6 [GenuineIntel Fam6 Mdl1 Stp7]| |----------------------------------------| | 199.43[MHz] | [ns/dword] |[CPUclocks]| |---------------+------------+-----------| | E-cache read | 16.856 | 3.362 | | E-cache write | 14.420 | 2.876 | | main read | 38.766 | 7.731 | | main write | 42.872 | 8.550 | ------------------------------------------ |
| チューチューマウスをコンパイルするのにかかる時間 | 7分35秒 |
8分35秒 |
以下は同僚が持っているPentiumProが2個刺さるマザーボードをpfm686で測ってもらった結果です。
ASUS P/I-P65UP5 + C-P6ND |
pfm686 ver1.1 DysanKeihin & (koji) ------------------------------------------ |CPU: P6 [GenuineIntel Fam6 Mdl1 Stp7]| |----------------------------------------| | 199.43[MHz] | [ns/dword] |[CPUclocks]| |---------------+------------+-----------| | E-cache read | 4.892 | 0.976 | | E-cache write | 9.841 | 1.963 | | main read | 24.939 | 4.974 | | main write | 24.263 | 4.839 | ------------------------------------------ |