フェイスシールド

フェイスシールドを作っています

新型コロナウイルスの流行。また非常事態宣言が延長されて、これからどうなることやら。という状況ですが。もう病院もいっぱいだし、PCR検査を歯医者さんにもお願いするという話も出てるし。一般のサージカルマスクは中国からの輸入が再開して、市場に出てきてますが、N95マスクとかガウンとかフェイスシールドは全然足りてないみたいです。

いま、エンジニアの間でフェイスシールドを3Dプリンタで作って医療機関や必要なところに供給するのが流行ってまして。流行っているっていっていいのかな。ものづくりエンジニアが手短に貢献できるのは、こういうことぐらい。自動車メーカーなどが工場の3Dプリンタ使って、近くの医療機関に送ることも始まってますけど、なんせ3Dプリンタなんで、なかなか数はできません。どこかの会社が金型つくって射出成形で作るという話も聞きましたけど。

で、世界中からフェイスシールドの3Dモデルが出てきていますが、かなり形状が複雑だったりして、こんなの素人のプリンタじゃできないよぉ、みたいなものもあります。立体的で印刷時間がすごく長かったりとか。日本でもいろんなところからモデルが出てきてますけど、今回、神奈川大学の道用大介准教授が公開しているデータを使って作り始めてみました。いくつかすでに掛かりつけの病院に送ってみたり、メルカリに出してみたりしましたけど、シールドに穴あけして取り付けるところが、ちょっとむずかしいというか面倒というか。なので、クリップ3個で留めるオリジナルモデルを作ってみています。これだと、穴あけしなくて済むし、A4サイズだけじゃなくて、もう少し大きなのとかも取り付け可能。シールドがバーで浮いているので、顔に当たることも少ない。まあ、どれだけ役に立つのか、現場の意見を聞いてみないとわからないですが。 印刷に1時間20分、うーん、1日に作れるのって数個レベルだわ(笑)あと、装着感ってフレームの微妙なカーブで随分違うものです。もう、10数回の試作を繰り返し、いまのカーブに。

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いま、A4サイズのラミネートフィルムを空焼きしてフィルムを作ってます。これがまたキレイに焼くのが難しい。もともと紙を挟んでシールすることを考えて作られているので、なにも入ってないと熱で歪むし、気泡も入りやすいし。5枚に1枚ぐらいの割合で失敗してます。

シールドに使う部材は透明度が高いほうが視界がいいわけですけど、ラミネートフィルムはキレイに仕上がれば、まあまあの出来。OHPフィルムがいいらしいですが、1枚100円以上するのでコスト的にどうかなぁ。透明のクリアファイルを切ってA4にしてみたけど、乳白色っぽくて視界不良。高透明度クリアファイルってのもあるらしいですが、もう入手困難です。いまのところラミネートフィルムなら普通に手に入るし、視界も我慢できる範囲ではないかと。以下、3種類のフィルムの比較。はやりプラバンが一番透明度が高くキレイ。

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タミヤ 透明プラバン0.3mm厚

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アイリスオオヤマ ラミネートフィルム 100μm

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プラス クリアフォルダー 高透明 0.2mm