電力の融通って奥が深いのよ

東京電力がピンチになってる。そりゃ、あれだけの規模の原子力発電所が使えないんだから夏場のピークをどうするか大変だと思う。そういえば、近年にも電子力発電所が一斉点検になって、夏場に停電になるんじゃないかと騒がれていたのはいつだったろうか。2000年ごろだったかな。あの時はUPSが沢山売れたっけ。
ところで、需要が供給を上回るとなにが起きるか。たしか、電圧が低下して変電所かどこかで遮断機が働いて停電するのだと思うが、それがどこかの供給を遮断してと、連鎖反応で大停電になるはずだけど。そういえば、東京の川を渡る送電線を、船のクレーンが切断して大停電になったこともありましたねぇ。
東京電力は、他社から電力を融通してもらって、供給量の殆どをしのいでいるようですが、この融通するという方法、ちょっと不思議ですよね。電気は交流だからただ線を繋ぐだけではだめ。50Hzや60Hzの周波数を同期させないと。じゃ、発電所はどうやっているのか。 うちの父親がダムの発電関係の仕事に長らく従事していたので、昔こんな話を聞きました。
発電所は他から送られてくる電気に合わせて同期させるように発電している。だからどこからか電気が着ていればそれにあわせると。じゃ、東日本にある同じ周波数の発電所が一斉に止まったら、誰に同期してよいか分からないのにどうやって発電するのか。 そのときは、最初の1番になるために用意してある普段使わない発電機が山奥のどこかにあると(場所を教えてもらったが忘れた)
東日本と西日本じゃ周波数が違うのに融通するときどうするのか? それは東西日本の周波数の違いを変換して融通する施設が中日本のどこかにあるんだと。でもあまり容量がないので基本的には東と西でやり取りするのは少ないそうだ。
ああ、こんなことも言ってた。発電施設が完成すると、関係者を呼んで式典を開く。県知事や偉い人が掛け声でスイッチONすると発電を開始する光景はニュースで見たことあると思う。あのスイッチONは初めて本当にやるのか? そんなことはない。 もちろん式典を開く前に予めテストしておく。ちょっとだけ回して確認するのを「ゴロリ」と呼ぶそうだ。
きょうは朝から曇り。日中は雨も降るようだ。よかったね、東京電力。