アバター見てきました
3D映画でアメリカでは久しぶりの大ヒットになっているという、アバターを見てきました。技術的に興味津々です。場所は横浜のワーナーマイカルです。大晦日なので相当混んでいるかと思いきや、20:50スタートでしたが駐車場はガラガラ。へーん、みんな大晦日には映画みないんだ。
この写真、エレベータに貼ってあったけど、出庫に5時間? そんな馬鹿な。出る前に駐車料金を精算しても5時間経ったらどうなるんだ?
これ、入り口でもらった3Dメガネです。あれ?この前、フラットパネルディスプレイ展では、Panasonicブースが3Dテレビでアバターの試写会をやってました。そのとき使っていためがねは液晶シャッター使ったやつだったけど。てっきり、入り口でメガネを渡され、帰るときは回収されるのかと思っていた。これ、もって帰っていいです。
混雑を嫌って、500円増しのプレミアムシートを選んだんですが、その赤いシートにはわれわれも含めて2組しかいませんでした。さーて、この3Dメガネをどうするか。なぜって、私は目が悪いので眼鏡をかけているから。この3D眼鏡をどう掛けるかが問題なんです。偏向眼鏡なので特別な取り扱いはないんですが、まずは、普段の眼鏡の上に、さらに3D眼鏡を掛けてみました。こんな感じです。これでも見えるのですが、私の眼鏡は特別大きいので、ちょっと視野が狭くなります。
今度は反対にしてみます。このほうが自然な感じなので、こっちで見ることにします。
偏向ガラスなので左右を入れ替えると立体には見えません。あと、左右を正しくしても裏返し(くるっとひっくり返して正面側を顔に向ける)にしても、やっぱり立体には見えません。ということは、この偏向は左右で垂直水平ではないようです。垂直水平なら裏返しても見えそうなもの。ということは45度傾いた偏向になっているということでしょうか。
さて、肝心の3D技術はそれほど凄いのか?についてです。確かに3D映像は臨場感が抜群でいいです。風景には奥行きがあり、空を飛んでいるときは、それなりにジェットコースターから落ちるような気持ち悪さを感じます。ただ、技術的にいくつか課題を見つけました。
1.字幕
上映には字幕と吹き替えと2つあります。今回は吹き替えを選びました。字幕だと映像に集中できず、なおかつ、字幕が手前に浮いて見えるので目が疲れそうだからです。 案の定、原住民の言葉を字幕で訳して右側に出てきましたが、目のピントがすぐに合わず、読みにくかったです。字幕より吹き替えのほうがお勧めです。
2.速い動き
3D特有だと思うんですが、速い動きは映像がちらついて3Dとして認識できません。目が追いついていないのか、コマ数が左右で半分になっているために、左右の映像として認識するには絵がずれ過ぎているためだと思います。目の前を何かがビュンと通り過ぎた時、パラパラ漫画のように感じます。
3.ピント
これが実は最大の難問です。字幕は吹き替えを選べばいいし、速い動きはフレーム数を上げれば解決できそうです。ただし、このピントに関しては解決はかなり難しいと思われます。どういうことかというと、カメラワークで何かにピントを合わせて撮影していますが、それは映画監督が意図した見せたい部分にピントを合わせているわけです。ところが私は別の部分に写っている背景とか別の人物が気になり、そこを見ようとします。これが実物だったら、もちろん見ようとしたところにピントが合ってハッキリ見えます。ところが3D映画では、いくら頑張ってもピントは合わずボケたままです。つまり、見たいところがどこでもピントがあって見れるわけではないので、非常に不自然なんです。 映像がリアルで自然であるがゆえに、自然と反射神経的に目が頑張るのです。
これはどこでもピントが合う被写界深度が無限大の3Dカメラを作らないと解決しそうにないです。そんなことできるんだろうか。大きな課題です。これがクリアできたら世の中の映像は2Dから3Dに一気に変わりそう。
さて、最後に映画の内容としてです。
あれ?なんか見たことあるな的はシーンがそこかしこにあります。私の感想としては 風の谷のナウシカ+MATRIX+スターウォーズを混ぜこぜにした感じでした。CGの青い原住民はとても自然な動きでCGとは感じません。ストーリーも良くできています。SFに興味がない人でも映像が綺麗なので見る価値はありそう。この前行った屋久島の白谷雲水峡を思い出しました。
なお、3D映画は300円増しです。メガネ代ですかね。マイ3Dメガネを持参したら100円割引とかあってもよさそう。とくにメガネ人間は自分に合った3Dメガネを作るというのもありかと。ボーリングでいうところのマイボールって感じですかね。