もう、変態レベルです!クワッドヘリ、AR drone


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カメラコプターを外で飛ばし、墜落させて、修理してまたトライ。ところが、どうやらカメラコプターは横風に弱いらしくて、風で煽られるとローターがぶつかり合って墜落。おーい、こんなんじゃ、空撮なんて、なかなか実現しないじゃないですか。それでも、部品をAmazonで取り寄せて修理して飛ばしているうちに、とうとうローター以外にスタビライザーを破損してしまいました。あーあ。でもさ、このスタビライザーってなくても飛べるんじゃない? いえいえ、そんなことはありません。2本のスタビライザーを取り去って回してみたら、ブルンブリン振動がしてぜんぜん飛べません。 そっかー、意味があるんだ。
そこで、次のステップに移ることに。AmazonでAR.Drone 2.0を注文。 実は、最初の候補に上がっていたんですが、値段が3万円もするし、あまりに操縦が簡単そうだったので、ラジコンとしては面白みがないのじゃないかと避けていました。
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さて、届きましたよ。意外と大きい。この輪っかのようなものは発砲スチロールで出来ていて、室内で飛ばすときに取り付けます。そうすると壁にあたったりしてもプロペラが保護されて安全だし壊れないわけ。
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この黒いカバーの取り付けが面白くて、どこにも留め具がありません。カメラの部分を差し込んだら、あとは磁石でくっつく仕組みになってます。 どうしてこんな設計なのかわかりませんが、簡単にするためか、墜落したときの衝撃を和らげる効果があるのではないかと想像します。
さっそくバッテリーを充電。90分で充電できて10分ぐらい飛べるそうです。充電が終わったら本体の真ん中にのせてコネクタを接続。ピコピコ音がしてプロペラが順番にちょっとだけ動きます。かわいい! スイッチ類はなくてバッテリーをつないだらシステムが起動するみたいです。
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次はiPadのWiFiから機体に接続。そうなんです。まずコントローラはiPadやiPhone、Androidスマートフォンを使います。ソフトはAppStoreにあるのでダウンロードしていれておきます。設定画面を開くとardrone_xxxxというアクセスポイントがいます。これに接続! WiFiだから遠くまで届きそうです。
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ソフトの設定画面を開いてみたらバージョンがあって、本体と慣性装置、4個のモーター、それぞれにソフトが載っているのが分かります。ハードも別になってる。ということは、この機体は6個のシステムが協調してうごいているらしいです。すっげー! そんな難しいことになっているとは思わなかったわ。
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そういや、修理の部品のなかにモーターがあって、1個7,200円もしてるので、ずいぶん高い部品だな、とは思ってたんだけど。確かに基板みたいなものが付いているわ。
あとは、この機体にどんな仕組みがあるかというと、まず地上との距離を測る超音波センサー。これで数メートルぐらいまでは計測できます。どうしてこんなものがいるかといいますと、勝手に高度を調整してくれるんですよ。あと、このVer2.0には気圧計がついていて、更に高く舞い上がるときは気圧で高さを測るんだと。
次は、下向きのカメラ。かなり解像度はわるくて撮影には不向きなんだけど、これで平行移動量を計算するらしいです。 そして3次元のジャイロは姿勢を制御。で、前方を映し出すHDカメラ。 この映像はWiFiでiPadに飛んできて手元で見れます。
では、さっそく飛んでみます。今日は風が強いし、いきなり外に行くのは不安なので、室内で初飛行。 地面においてiPadの操作パネルにあるTAKE OFFボタンをタップ。 すると、プロペラが回りだして、ちょっと調子を合わせると、ブォーンと浮上。高さ1mぐらいでホバリングします。 すげー、なにもしてないよ。ずっと静止しようとしてる。
操作画面には左右に2つの○印があって、右手の左右は左右に回転、上下は上昇と下降。 左手は押している間にiPadを傾けると前後左右に移動。対してマニュアルも読まずに、とりあえず離陸してしまったんだけど、わかんなくなったら手を離す。すると、その場で静止してホバリング。 いやー、すごいわ、これ。ラジコンじゃないよ、ロボットだよ。変態レベル。 久々に感動するマシンに出会いました。 これ、ちょっと大きくしたら無人偵察機になるんだけど。 これを作ったのはフランスのParrotというメーカーです。日本では京商が取り扱いをしてるらしく、箱のは京商のシールでサポート先が貼ってありました。
映像はリアルタイムでiPadに飛んできて、RECボタンで録画できます。さっそく撮影したのを取り出してYouTubeにUPしたのがこれです。

すごいでしょ!初飛行なのによそ見してるし。これなら空撮に専念できるわ。 すでにバッテリーを2個追加注文して3個体制。はやく外で飛ばしたいです。 難しさを調整する画面もあるので、鈍感にしておけば小学生ぐらいから飛ばせそうです。いいですよぉ! AR.Drone 2.0 どうです? 子どものクリスマスプレゼントを言い訳に買ってみては。ひざびざにビビった変態マシンです。
P.S. 機体からの映像だと、何しているかわからないと思いますので、飛ばす手順を簡単に説明したビデオを撮りました。