我が家に3Dプリンタが来ました!

ずっと前から欲しかったもの。それはヘアドライヤーを壁に引っ掛けるハンガー。いろいろ探したんですが、そういうものは無かったです。で、なんとか代わりになるものを探して、国旗の棒を受ける金具とか、シャワーを引っ掛ける金具とか検討しましたが、どーもうまくありません。 これは専用設計しないと無理かな。 というわけで3D-CADでモデルは作ってみたんだけど、これを出力してくれるサービスに出すと、最低でも4千円ぐらい掛かりそう。 材質により値段は違うのだけど、もったいないなぁ。
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というわけで、プチッと注文してしまいました。Da Vinci 1.0、なんと7万円を切る価格だけど20cmのサイズまで作れるし、なんといっても調整とか手間が要らなさそう。 大きさは覚悟してましたけど、やっぱりデカイ。
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不安定な場所に設置するとプリント品質に影響するらしいので、この机の上にドーン! メーカーはXYZPrintingという台湾の会社ですが、表示は日本語化されてます。 しか~し。訳した日本語がちょと変でわかりにくいところも。 それに慣れない装置なのにマニュアルが薄い! というかカラーコピー数枚。 だから、梱包を解いて設置するのも一苦労。
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このフィラメントというABS樹脂の線を通して印刷するんですが、このセット方法がよくわからない。最初はロード中にフィラメントがポキっと折れて送り出しができなくなったり。 もうちょっと丁寧な説明がほしいな。
プリンタにはデモモードが付いてい、パソコンを繋げなくても何か出すことはできます。デモモードでコーヒーカップのようなもの出しましたけど、なんか微妙。これで合っているのだろうか?
そこで、次は猫型のネームタグ。
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そこそこうまく行きそう。じゃー、ちょっとネットからiPhoneのケースのモデルを取ってきて、それをSUICAカード対応のケースに改造して印刷してみる。
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印刷速度を遅くして、1回に積み上げる厚さも薄くすると、かなり精度よく出来上がります。ちゃんとiPhoneはハマりました。

しかし、カードサイズがぴったり過ぎてうまくスライドしない。結局、ネール加工に持っていたルーターを使って削ったりして、ようやく、こんなふうにスライドして使えるように。 今まで使っていたケースはカードが入ったままだと読み取りがしにくい端末があったのだけど、この猫バージョンならいけるんじゃね? とコンビニで試したけど、結局、読み取りにくさは変わりませんでした。 ケースの問題ではないようです。
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さあ、ウォーミングアップはできたので、本命のドライヤーハンガーを出してみます。1回目はなにも考えずに出したら、水平部分でフィラメントが垂れて、ちょっときたない出来になりました。だから2回目は、サポート材で支えるような印刷にしてみます。
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このまわりにくっついているサポート材、手でむしるとバリバリ取れるんだけど、台所でむしったらこんなふうになりました。
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最後に少しヤスリを掛けて完成。なんかいい感じ。さっそく柱に取り付けてみます。
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おー!すごいじゃん。これが欲しかったのよ。両手が使えるしいいでしょ。なんでこういうの作って売ってないのかな。ほしいと思わないかなぁ。
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ところが、初めて使ってドライヤーの角度をちょっと変えようとしたら、バキッ! 手で押しても大丈夫だったのにあっさりヒビが入ってしまい、ぐいぐい曲げたらこんな姿になってしまいました。設計段階で厚さが2mmと薄かったのと、層を重ねる方向には弱いようです。 うーん、立体モデルの設計ってむずかしー。
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今度は2つのパーツに分けて肉厚にし、角度も変えられるようにしました。今度は大丈夫そう。 いやー、若いころに3Dモデリングの勉強しとくんだったわ。ソフトはいいけど、電気回路とハードモデリングができたら、なんでも作れそうなんだけど、そういうこと総合的に習うこと無かったしなぁ。
そんなわけで、当初の目的は達成しました。 この3Dプリンタ、今は扱いが面倒なところがありますが、そのうちインクジェットプリンタのように一家に1台の日がやってくるのでしょうか? しかし、モデルを作るのは大変なので、年賀状のデザイン集のように、モデル集が発売されるようになって、年に1回や2回は使うような製品になるのかもしれませんね。