怪しい水素水ビジネス

半年ほど前、奥様が水素水サーバーが欲しいというので調べてみたらとても高額。っていうか邪魔で家に置く気になれません。それに二酸化炭素じゃないんだから、水素なんて基本的に水に溶けるとは思えないし、周期表の一番最初にあるから、分子のH2だってとても小さいから、入れ物の物質を通り抜けてしまって、保存なんてできないんじゃないかとずっと思ってました。 この手の水ビジネス、とっても怪しい。
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そしたらですねぇ、奥様が通っているヨガ教室に水素水サーバーが入ったらしく、専用の入れ物を購入したら持って帰ってもいいというので、その水素水とやらを持って帰って来ました。 それが今日の昼前ぐらい。
本当かぁ? ホントに水素が溶けているんかぁ? 確かにアルミ蒸着っぽい入れ物で水素が逃げにくくしているようではありますが、もし、これがタダの水なら騙され続けるのもシャクなので、速攻でAmazonで試薬を買って実験してみることにしました。 試薬はもっと種類が沢山あるかと思いましたが、リトマス試験紙じゃpH測っているだけだし、それらしいのを購入。お値段1620円。決して安いもんではありません。
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この試薬。どうやって使うのかというと、付属のカップに水をメモリまで入れて、試薬を1滴ずつ垂らします。試薬を青色なのですが、それが消えたら0,1ppmの水素濃度。何滴まで消えるかで濃度を測ります。 まず、この試薬がホントにまともなものなのか調べてみました。 特許番号が書いてあり、公開情報を検索してみると、PDFでこんなのが見つかりました。
「特許番号4511361」をダウンロード
読んでみると、まあホントっぽいです。pHや硬度を測っているわけでなさそう。あと、ここに実験映像がありますが(話が長くて分かりにくいんだけど) 試薬が反応したときの変化の様子も分かります。 こういう風になればいいわけね。
さあ、実験です。最初に汲んできた水素水というものに試薬を入れ変化を2回見ました。ぜんぜん変化しているように見えません。比較実験として水道の蛇口から汲んだ水でも2回試しました。様子は最初の2回と変わりません。結論としては、これ、まったく水素が溶けているとは思えないものです。 ま、そんなことだと思ったわよ。
もしかして、汲んできてから時間が10時間ほど経っているので、その間に抜けたのかもしれません。また、汲んできてすぐに実験して、経過報告をしたいと思います。 そのときは無事、反応してね(^^ゞ でないと返金ものだわよ。