パッパラーの携帯誕生

待つこと数十分。
店員がまっさらの保護シールも付いている携帯を持ってきた。
既に数十通のメールが受信されている。
店員:「確認していただけますか?」
買ったばっかりの状態。電話帳を見る。
あー、1/3ぐらいしか残ってない。こんなくらいなら全部カード側に入れておくんだった。去年の12月に自分でデータ入れ替えたから、その時のをLOADすればいくらか復旧できるかなぁ。
店員:「本来なら古い機種内のデータが消去されているか確認していただくのですが、この状態ですので。でも消去はしてあります」
私:「消せるなら、中のデータを吸い上げることも出来るんじゃないの?」
店員:「それは待ち受け画面になっていればできるのですが、この状態では消去しかできません」
店員から1000円分のモバイラーズチェックと新しい携帯を受け取り帰って来たのでした。
直しに出てから全工程2時間。
1000円といっても、500円はモバイルSuicaの再発行手数料で消えるし、電車賃は500円ぐらい掛かっているし、何の得にもなってない。おまけにデータは全部消えてるし。あー、お腹へった。
帰りにお店でチョッと遅めの昼食を取る。
しょうが焼き定食の隣には新品の携帯。
しかーし、
全く心がウキウキしない。新しい携帯になると、
「待ち受けどうしよっかなぁ、どんな機能あるかなぁ、写真映りはいいかなぁ」 
と、最新型ノートPCを手に入れたごとく、どこか楽しい気分になるものだ。新しい携帯を目の前に、こんな暗い気持ちは初めてだよ。