佐世保の銃乱射事件

とんでもないことをやらかしたものです。同じ散弾銃を持つものとしてとても申し訳ない気になります。なくなった方は本当に可哀想です。ご冥福を祈ります。ニュースでいろいろ報道されていますが、散弾銃は身近でなくあまり知られていないものなので、知っている範囲で説明を加えておきたいと思います。
まず2500発の実包(じっぽう、と発音します)を持っていたそうですが、これは異常な量です。800発まで保管が許されるのですが、ダンボール1箱500発でおよそ20kgあります。銃砲店から買ってくるとき手がちぎれそうなほど重いものです。2500発というと100kgはあります。それに装弾ロッカーというのに入れて鍵をかけて保管するんですが、大体800発しか入らない大きさになっています。(法律でそれ以上保管できないので)この500発は1箱買ってクレー射撃を二人で二日分ぐらいの量です。
この計りの上に乗っているのが25発入りの箱で重さは約920gあります。
Sany1028
スラッグ弾を使ったというのも異常です。私は使ったこと無いですが、1発の玉が入った実包で、距離が出るのと威力があるので、猟以外では使いません。射場によっても撃っていいと許可しているところと無いところがあります。散弾は細かい玉(直径が2mmぐらい)が一杯詰まっていて、殺傷距離はおよそ30m、届く距離は100mから200mぐらいで、70mも離れれば玉が飛んできても痛い程度だということです。ですから届く距離ギリギリではあられが降ってくる程度になります。実際、射撃場の向こう側にある草むらにパラパラと玉が当たる音がします。
犯人は連続してたくさん撃ったと報道されていますが、正しく許可された銃であれば3発までしか連続して発射できません。上下2連銃では2発、自動銃では3発まで撃てます。それ以上弾を込められる銃は法律で許可されません。次々と入れれば撃てるとは思います。ベストに180発弾を持っていたという報道がありますが、ちなみに180発もベストに一度に入れると身動きできないと思います。クレー射撃では1Rあたり最大25発x2で50発まで使いますが、50発を両ポケットに入れるとズッシリ重いので、弾を運ぶトートバックに入れてラウンドする人が多いです。180発はどこに仕舞えることやら不思議です。180発は8kgぐらいになります。
許可は県によって厳しさには違いがあるようです。静岡では凶悪事件が昔あったので申請してから1年~2年掛かると聞きました。今回の事件は暴発とか取り扱い間違いの事故ではないので、人間の審査に問題があったは確実です。近所の人がクレームつけた時点で取り上げるのが正しい対処ではないかと。私が行っている警察署では、この前、弾の申請にいったとき、夫婦仲が悪くなったので銃を取り上げて預かっているというという話を聞きました。だから「相打ちしないでね」とよく言っていたんでしょう。人格や性格のチェックはもっと厳しくしてもいいと思います。そうでないと我々も射撃場に安心していけませんし、またこんな事件が起こる可能性があります。
確か、日本では銃の許可を受けている人が全部で10万人いたと思います。クレー射撃、狩猟、害獣駆除など目的も様々ですが、散弾銃とライフル銃で30万丁許可出ているというので、平均3丁持っているのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です