日産リーフで横浜から裾野まで行ってみました
家から半径20kmぐらいなら、毎日、家で充電して安心して使えそうですが、遠出するとなると話は違ってくると思うので、思い切って富士山の家まで行ってみました。 ディーラーの人には、東名の足柄SAで1回充電したほうがいいと言われたのですが、まずは、そこまで無事着けるのかが心配です。家を出発する前にディーラーの急速充電器で91%まで充電してスタート。時間は夜中の3時頃です。
横浜町田ICから東名に乗ります。ずっと高速を走ることは初めてなので、電池の減り方を気にしながら走ります。やっぱり風の抵抗が出てくるので高速は苦手。それに厚木を過ぎて足柄SAまでは、ずっと上り坂なので、本当に到着できるのか心配になってきました。 そこで、ネットでトラックの後ろについてスリップストリームで走って電費を稼いだという書き込みを見たことがあるので、ちょうど100km/hぐらい中央車線を走るトラックを探し、その後ろにくっついて電費を稼ぎます。 普段はトラックが嫌いなんですけど(だって遅いし、急に車線変更してくるし) 今日は友だちになった気分。 どれ位近づくと効果が出るか、ちょっとずつ近づいていくと、だいたい、車1台分ぐらいの距離になると、電費がよくなるのがわかります。 風って結構な抵抗なんですねぇ。 というか、電気自動車は風や坂道の影響が如実に分かるので、スリップストリームの効果がよくわかります。 ポケットに入ると吸い込まれるというか引き寄せられるというか。 なので、足柄SAまではエコ運転です。
足柄SAに到着。どこにあるのかなぁ、急速充電器。 EV QUICKという青い看板を頼りに探す。あった!1台?高速道路なのに1台しかないの? 心細いなぁ。 いま夜中の3時半だから誰もいないけど、昼間だったら、先客がいそう。 ディーラーから借りているNEXCO中日本のカードを使って初めての認証。 いつもディーラーの充電器はなにもしなくても使えるので、初めての体験。 カードを機械に当てると使える状態になり、いつもの容量で充電。
さて、ここから30分掛かるわけだけど、サービスエリアなので時間つぶしにお買い物とトイレ休憩。 ってか、足柄SAを使ったのは初めて。だった、横浜から西に向かうとき、こんな距離じゃ休憩しないしねぇ。 足柄SAでの残り航続距離は40km、電費は6.2km さすがにここから家まで40kmはないから行けるかも? とは思いましたが、家に充電設備はないし、ここから本格的に登りだし。 経験してないのに無理はできないです。 電費の6.2kmは高速走行と横浜から400mぐらい標高が高くて登って来たからだと思います。 それでも1kmぐらい減っただけだから以外といいかも。
後部座席に座った奥様からのレポートによると、後ろの席はかなりうるさいそうです。前のほうがマシ。ゴーゴー音がして運転席で話す声が聞こえないとか。バックに入ったスーちゃんも、いつもと様子が違うのでキョトンとした顔をしてました。
30分後、電池残量は89%まで回復し航続距離も120kmまで伸びました。これだけあれば、流石にたどり着かないことはないでしょう。 いまからまた700mぐらい登ります。
電気自動車は坂道は電池の減り方からすれば苦手ですが、力はあるし、電気を食っているときでも音は普段と変わらないので、坂道はスイスイ登っていきます。しかし、電池残量がだんだん減っていくのを見てると心配。
で、無事つきました。電費は4.2kmまで悪化。航続距離も120kmから61kmまで半分に落ちました。実際の距離は30kmも離れてません。 あー、よかった。 とにかく登ってこれたわ。 ここで家で充電できれば、また一安心なんだけど、それはできないですからねぇ。 専用のコンセントをつけて、電気の契約も60Aにしないといけないそうです。 毎日いるわけでもないのに60Aはかなり無駄遣い。 翌朝、御殿場に買い物に出かけた時にディーラーで受電することにします。
翌朝、電池残量を確認すると58%。 足柄SAで充電したときは89%だったので、登ってくるのに31%も使いました。さあ、ここから御殿場まで降りて行くまでにどれだけ復活するでしょうか。 20%ぐらい増えるかな? だって、位置エネルギー保存の法則からすれば、それぐらいいってもおかしくないでしょ。
御殿場まで降りてきました。途中、ほとんどアクセルを踏みません。ずっと回生ブレーキが効きっぱなしみたいな感じです。 電費のほうは56.9kmをマーク。 ところが電気はあまり貯まらず62%、4%しか増えていません。途中5%まで回復することがありましたが誤差みたいなものです。 えー、そうすると充電しないでまた登ると31%減って残り30%ぐらいに鳴るわけですよね。そこからまた下ってくると34%まで復活して、御殿場からウチまでは2往復は出来そうですが、3往復はきっと無理な感じ。 もちろん、そんな掛けはしたくないのでディーラーに向かいます。
御殿場には日産のお店が3つありますが、そのうち急速充電器が置いてあるのは1箇所のみ。そこへ行った所、先客が充電を始めたところで、30分ばかり待つ必要がありました。 いまはリーフの台数も少ないので、めったに充電待ちにならないかもしれませんが、台数が増えるとこういう場面に出くわす確率も上がってくることでしょう。 待っていては時間がもったいないので、先に買い物を済ませることにしました。
お店に戻って充電開始。待っている間は店内で過ごします。電池は93%に回復、航続距離も149kmです。これで安心して登って行けます。そして、家に戻ると69%まで低下。航続距離も83kmに減りました。下りで充電、登りで消費を差し引くと、上り下りの往復で20%ぐらい食うようです。
また、電費は下って登って7.2kmだったので、トータルでは高速運転しているのと同じぐらいの電費のようです。そう思うと坂道の割には意外といいような気もしますが。
この後、射撃場まで下って上がって10kmぐらい走りましたが、そのまま充電しないで横浜まで帰ることにしました。横浜まではずっと下りなので電費が伸びて、もしかしてSAで充電しないで帰れるかも知れません。 朝、急いで帰るのでトラックの後ろに隠れるようなECO走行はしません。普通に走ります。
御殿場から大井松田ぐらいまではずっと下りなので、ほとんどアクセルは踏みません。電費も89kmとかビックリな値を指していました。しかし、海老名SAに近づくにつれて50kmとかに下がってきて、電池残量も28%に減ってきたので、ギリギリ横浜まで帰れるかもしれないけど、念の為に海老名SAで充電。 ここもまた急速充電器が1台しかなく心細い状況。朝の4時半だから誰もいなかったけど、これが昼間だったら凄い交通量だから先客は絶対いそうな気がします。
さて、リーフのトランクなのですが、実は形が四角くないのでちょっと使いにくいです。タイヤハウスも出っ張っているし、サスペンションの軸を受ける棒も盛り上がっています。うちの車より乗ることは確かですが、なーんか収まりが悪い。
さらに都合がわるいことに、普通充電のケーブルがバックに入って乗っているんですが、ぶらぶらしないようにベルトで半固定されていて邪魔。 そんなこんなで、荷物を載せるのにちょっとしたパズルを解かないといけない状況になるかもしれません。
海老名SAの急速充電器には、会員でない人でも利用ができるレクチャーが貼ってありました。クレジットカードがあれば精算できるようです。いくらになるんでしょう。500円ぐらいが相場ではないでしょうか。
充電が終わり、88%まで回復して航続距離が144kmまで伸びたので、ここからは朝の渋滞が始まらにうちにかっ飛ばして帰ります。 もう電費なんか気にしてられませんし、感覚がわかってきたので到着すること間違いなしです。
さあ、横浜まで帰ってきました。裾野からの電費は思ったほどよくなく8.7km。10kmぐらいは行くと思ったんですけど、やっぱり風の影響がかなりあるようです。
さて、今日で1週間のモニター終了です。 航続距離が短い不満はありますが。トータル610km走って掛かった燃料費は200円。高速道路のSAで充電したのは1回100円かかり、あとは日産のお店で充電したの無料。 充電は6回。これがうちの車だったら、確実にガソリン代が1万円です。 この魅力は大きい。 もっと値段を高くして、バッテリーをたくさん積めたり、回生ブレーキの効きを調整できたり、ロードノイズの遮音を良くすれば、うちの場合には選択有りかも。 という感じでした。 慣れって怖いもので、うちの車と入れ替えて帰ってきたんですが、振動が少ないと思ってたうちの車がブルブルして振動を感じるし。 モーター恐るべし。
皆さんも、一度、試してみては如何でしょうか。遠出には向きませんが、比較的近距離を毎日同じだけ乗るような使い方には、かなりハマると思います。