ファスナーの手作り体験が面白い!YKKの工場見学
ホタルイカを見に行ったのは滑川なのですが、他に観光スポットがほとんどありません。なにかないかなぁ、と、こういうとき現地で「工場見学」で検索してみると、意外と面白いものが見つかるのでおすすめ。今回は2つとなりの黒部市にYKK本社があり、ここにYKK Center Parkというファスナーについてのミュージアムがあるのを見つけました。YKK、みんな知ってるYKKですが、こんなところが地元だったのですね。9時から開いているので早速行ってみます。
YKKって、会社の名前だと思ってました。いや、確かに今は会社の名前なのですが、ついこの前まで、「吉田工業株式会社」が会社名で、その頭文字Yoshida Kougyo Kabushikigaisyaの頭文字を取って、YKKというのがファスナーの商標だったのでした。YKKのほうが全然有名。偶然かわかりませんが、YKKがある住所も「吉田」です。最初から吉田だったのか、あとから吉田になったのか。 ちなみにYKKは株式上場してません。あと、この辺にいっぱい工場がありますが、全世界にいっぱい工場を持ってます。まあ、ファスナーってYKKしか作ってないんじゃね? ぐらい有名ですからね。
敷地内にある建物のうち、2つが展示館になっていて、残念ながら、展示物はほとんど撮影禁止です。子供向けの展示もたくさんあり、いろんなところにファスナーが使われていることや、いろんな種類のファスナーがあることが勉強できるようになっています。 で、到着して受付でどこから来たか記帳してたら、ファスナー手作り体験の看板があって、まだ申し込みできる空きがあったので、やってみることにしました。一人800円です。11時開始で、館内の展示物を一通り説明してもらったあと、手作りコーナーにいって、昔ながらの方法でファスナーを作ってみます。
いやー、この小さいブツブツ。エレメントと呼ぶのですが、これをクシの隙間に手で1個1個植え付けていきます。これがまた小さくて大変。エレメントには向きがあるので、揃ってないとファスナーが締まりません。私達2人のほかに、春休みなので他に子供が4人いたのですが、もうキャーキャー大変でした。
エレメントを植え付け終わったら万力のようなもので、挟んでガンガン圧力をかけて、エレメントをテープに食い込ませます。そして、スライダーという移動する部分を取り付け、下止、上止という金具を端に金槌で打ち付けて完成。機械化される前は、これを手作業で一人1日100本ぐらい作っていたそうです。それでは量産できないし、品質が安定しないし、値段も安くならないので、海外から自動化する機械を買って、研究して、自分たち用に機械を作って、それから材料から方式から、いろんなものを追求していったら、世界一になっちゃった。という歴史。
出来上がったファスナーはキーホルダー型になってて、とてもかわいいです。テープの色、スライダーや引き手はたくさんの種類から選べます。もちろん、これは持って帰れます。
展示のほかカフェもあり、スイーツや昼食も食べられるようになっているので、11時からファスナー作って、お昼を食べて帰る、というコースがいいかもしれませんね。創業者の吉田さんは、亡くなるまで社長をやっていたそうですが、偉そうでなくエンジニアっぽくて腰の低い人だったようです。ホタルイカを見に行ったら、ぜひYKKセンターパークにも寄ってみてください。