ETロボコンの新設部門、アーキテクト部門の様子

ETロボコンというロボットを使ったソフトウェア競技に、アーキテクト部門という新しい部門が今年から追加されました。趣旨は、ルールで決まったコースを速く走る、というだけじゃクリエイティブで魅力ある商品を作る技術者が育たないだろう、ということで、ルールはほぼ自由。何をするかチームが決めてよいから、観客がほしいと思うCOOLなものを持ってきてよ。という部門です。
なんせ人に迷惑掛けたり、進行の妨げにならなければ、何してもOK、と言った手前上、何が起こるかわからないわけで、USTREAMで中継はしましたが、録画が残っていません (だって、版権に抵触するようなものがあったら困るし)
でも、みんなそれなりに考えて取り組んでいるので、問題になるようなものはみかけませんでした。
まだ、先週今週と11地区のうち、3地区を残すのみ。 今年は九州と東京に手伝いにいったので、そこで繰り広げられたパフォーマンスを撮影してきたので、どんなものか紹介しようかと。
頑張って考えて作ってきたけど、いざ、本番ではうまく動かないというものが結構ありまして、最後まで予定通りに動いたものは2-3割って感じでしょうか。なかなか環境が違うと難しいものです。
【ETロボコン2013九州地区大会、アーキテクト部門、その1】

2台のロボットが戦う。プロジェクションマッピングで武器を投影。ロボットの位置をどうやって認識しているかは分かりませんでしたが、技術的にはかなり難しいことをしています。
【ETロボコン2013九州地区大会、アーキテクト部門、その2 】

会場が選んだ場所に向かって、GoogleMap APIで検索したルートをロボットが走る。
ゴールまで行ったのだけど、GoogleMap APIがどう絡んでいたのだろう。
このチームがチャンピオンシップ大会の出場権を手にしました。
【ETロボコン2013九州地区大会、アーキテクト部門、その3】

4台のロボットでお神輿を担ぐというテーマ。残念ながら動作せず。
【ETロボコン2013東京地区大会1日目、アーキテクト部門、その1 】

残念ながら旨く動かなくて、何が起こるのか分かりませんでした。。
【ETロボコン2013東京地区大会1日目、アーキテクト部門、その2 】

ロボットがシンデレラに変身して、エリアを掃除する?というコンセプトらしいです。説明が上手だったので、一般審査は割りと高い点数でした。

審査は、予め提出した企画書100点、それを実際に実現できたか100点、一般人の会場でのウケ200点の合計で決めます。これは、一般の人にうちわを上げてもらっている様子。やはり、しゃべりが上手だと、システムがちゃんと動かなくても点数が高い傾向があります。
【ETロボコン2013東京地区大会1日目、アーキテクト部門、その3 】

ロボットに途中でカメラを装着して、会場の様子をネットにアップする。1枚しかアップできなかったけど、まあ何をしたかったのかは分かりました。
【ETロボコン2013東京地区大会1日目、アーキテクト部門、その4 】

会場からネットにアクセスしてもらい、ロボットの進む方向を入力。それを集計して進む方向を決め、みんなでスイカ割りをする。会場を巻き込んでうまく表現してます。
1日目の大会では、このチームが最高点で、チャンピオンシップ大会に行くことになりました。
【ETロボコン2013東京地区大会2日目、アーキテクト部門、その1】

動く難所をロボットがクリアしていくダンジョン型ゲームを再現かな?
【ETロボコン2013東京地区大会2日目、アーキテクト部門、その2 】

2体のロボットを使い、先に走るロボットの後を、後ろのロボットがついて行く。走った軌跡を後ろのロボットに送って実現するのが味噌。
【ETロボコン2013東京地区大会2日目、アーキテクト部門、その3 】

たくさんのロボットをシンクロナイズドスイミングさせる。それをうちわで審査するのをカメラ撮影して自動計測するという、欽ちゃん仮装大賞をモチーフにした演技。
このチームが2日目で最高得点でしたが、チャンピオンシップ大会の出場権がもらえませんでした。
【ETロボコン2013東京地区大会2日目、アーキテクト部門、その4 】

2台のロボットを使って、なにかをするのですが、よく分かりませんでした。
【ETロボコン2013東京地区大会2日目、アーキテクト部門、その5 】

スーパーマリオをモチーフにして、ロボットが冒険して、出られないお姫様を助けにいくというコンセプト。動いたら面白かったのだけど、システムトラブルで結局動作せず、審査対象外で説明だけに。
とまあ、なんせ初めてのことなので、なにが出てくるかさっぱり予想ができず。単純だけど見せ方が上手で得点が良かったり、高度な技術で動いているのに説明がイマイチで点数が伸びなかったり。まずは、ちゃんと最後まで動作することが大事ですね。
企画力と実現力、如何に魅力的に見せるか、をみる競技なので、細かいところが企画と違うからと厳しい採点を受けたチームがありましたけど、審査する側も、設計がいいとか記法が正しいとかじゃなく、これまにでない視点で審査する能力が要求される競技になったようです。