これはもうアトラクション、大沢温泉自炊部

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ETロボコンのみんなが口々に「大沢温泉、よかったよぉ」というので行ってみた。大沢温泉自炊部? なんじゃその名前。 自炊部ってなに? まあ見てみないことには。
これがその全景。なんか古そう。窓から見える手すり。みんな木製。となりには立派な旅館も建ってる。玄関には番頭さんが立ってるし。いったいどんなところなんだ。
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部屋に案内される。途中、お風呂の場所だとか時間だとか一杯説明してくれるんだけど、お風呂がたくさんあり過ぎてぜんぜん覚えられない。ま、いいっか、奥様は2回目だから任せとこ。それにしても凄い古い建物だな。今の建築基準なら絶対建てられないと思う。昔からずっと続いているから許されるんだろ。
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部屋は土壁、廊下とは障子1枚の世界。廊下を人が歩けば揺れるし、地震だか人だか区別つかないかも。部屋にはこんな古い装置のガス器具が。10円入れるとどれだけか火がつくらしい。動くんだろうか。
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とりあえず1つめの風呂へ。半露天風呂。お湯は透明なんだけどヌルヌルしてる。pH9、アルカリ性。肌が溶けるんですな。水酸化ナトリウム触った時と同じ感触。だんだん皮膚が薄くなっていく気がする。自然のピーリング?
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こんな茅葺きの古い建物も泊まることができるらしい。人が多い時はここも使うんだろうな。
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お!蛇が。もう少し目立つ色しなよ。踏むかもしれないぞ。舌ペロペロしてるし、ちょっと警戒してるだろ。
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これが母屋側の全景かな。右側に見える青い部分は一番大きな露天風呂。橋を歩いて行くと丸見えなんだけど混浴なんだ。もちろん入っているのはおじさんばかり。夜になると女性専用タイムがあるんだけど、ちょっと勇気いるよね。
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売店には生鮮食品も売っていて、それこそ自炊するための材料がある。湯治するための旅館なんですね。
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日帰りでお風呂に入りに来る人の待合室なる場所には写真があって、幼少の宮沢賢治がお父さんと一緒に泊まったときの集合写真があった。かなり古いぞ、この宿。
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夜9時になると売店も事務所も閉まって警備員の人が一人。ほんと、コスト掛けない徹底ぶり。ここ、料理はもちろんのこと、寝具やコタツ、タオルまでなんでも有料。だから全部自分で持ってくれば1日2千円で泊まれる。実際、布団をもって湯治にやってくるらしいです。
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ここが炊事場。朝みにいったらおばあちゃんが煮炊きしてた。
いやー、部屋には外鍵もないし、電話も無ければインターネットも金庫もなにもない。昔の旅館ってこんなんだったんでしょうなぁ。懐かしい気分になります。まるでタイムスリップのアトラクションですよ。
洗面用具、タオル、パジャマを持っていけば、あとは布団は借りて食事はなにか温めて食べられるものを持っていけば格安で泊まれます。ただ、共同トイレの数がいやに少ない気がしたんですが、泊まり客が多かったらトイレ渋滞にならないんだろうか。 アトラクション体験感覚でおすすめしますよ。