立山黒部アルペンルート、数々の乗り物を乗り継いで

麓の大町温泉郷に泊まった次の日、朝9時に宿をチェックアウトし、扇沢駅に車で向かいました。扇沢駅には無料駐車場があるので、そこに車を置き、必要な荷物はリュックに詰め、靴を履き替えて、室堂に向けて出発。
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ここから室堂まで4つの乗り物を乗り継いで行くわけなのですが、往復で1万円近くとかなり高額。距離からすれば全部で10kmぐらいなのだろうけどね。1万円あれば鉄道ならかなり遠くまでいけますから。 しかし、乗り物が変わっていて、 トローリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トローリーバスと4つ乗り継ぐうえ、往復となれば、1万円を8で割ると、1250円ぐらいに。 ま、変わった乗り物ばかりだからこんなものなのかも。
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トローリーバスに乗ると、ニュースで聞いていたとおり、まわりは外国人観光客だけ。たぶん、このバスには我々以外、日本人はいない。ほとんどは中国、台湾、上海などからきた人達。 凄いよねぇ、日本が占領されちゃってる感じ。 しかし、これだけの人を呼べるのだから、とても価値のある観光資源なことは間違いないです。
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黒部ダムに到着。看板右側の階段を上り、展望台に出た後、外階段で降りてくるのが普通。しかし、いまは残雪が多くて通れない状態です。
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この展望台からの眺めもすばらしい。外国人観光客は集団でやってくるから、いなくなると、それまた涼しげな感じに。
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観光地にいくと記念写真を撮るサービスがあります。これもその1つなのですが、変わったことに無料です。仕掛けはこう。
1.先に業者のカメラで撮影する
2.次にお客さんのカメラで撮影する。いくつかアングルを変えて撮る
3.その間、業者カメラからWiFiでプリンターにデータが送られていて印刷中
4.お客さんカメラの撮影が終わると、「あちらにお写真が」と案内される
5.見開きのアルバムに黒部ダムの背景写真に、業者カメラの写真がぴったり収まっている
撮る場所が決まっているので、黒部ダムのパノラマにぴったり合成するかのように収まる写真。装置もピクトログラフィーみたいなプリンターで印画紙品質だった。 最近のは凄いね。
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さあ、次はあそこに見える白い山、立山に向かうんだけど、その前に展望台を降りて戻って、ダムを渡って向こう側にあるケーブルカーに乗らなきゃ。
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このケーブルカー、斜度31度。すごい急です。ケーブルは1本で、それに行き帰りの車両が1台ずつ付いていて、トンネルの真ん中で行き違う設計になっています。だから絶対ぶつからない。運転手さんの話しによれば、去年、ケーブルを張り替えて、ケーブルだけで10トンあるんで運び込みが大変だったんだと。ケーブルの太さは車両2台を引っ張る仕様だから、1台しか引っ張ってないので絶対切れませんと言ってました。

撮り鉄さんなら、こういう絵は興味あるかもしれませんから貼っときます。あまり活躍しないアクションカメラ。帽子につけて乗り物は全部撮影しておきました。(延々5分もある映像でトンネルだから退屈かもしれないけど)
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ケーブルカーを降りると、次はロープウェイの下側の黒部平駅。屋上展望台はこんな風景になってます。
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このロープの先にまた駅があります。途中に支柱が1本もないのが珍しい。
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そしてロープウェイの上の駅、大観峰駅の展望台からの眺めはこんな感じ。だんだん登ってきているのはわかりますが、まだ目的地ではありません。最後にもう一回、トローリーバスに乗らないといけない。
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このトンネルは、ちょうど立山の頂上真下を通るトンネル。よくもまあ、こんなに掘りましたよねぇ。凄いですよ。延々と続くこの映像はトワイライト・ゾーンみたいです。
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やっと目的地の室堂駅に到着しました。ここが上りの終点です。1つ1つの乗り物は10分ぐらいの乗車時間なんですが、ここまでくるのに3時間ぐらい掛かったかな。途中で写真撮ったり売店みたりしてるので。
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この室堂駅とくっついた形で、今日、泊まるホテル立山があります。だから、もう安心。ちょうどお昼時だったのでレストランは大混雑だし、そもそも人で溢れかえってます。 95%は海外旅行客かな? さっぽろ雪まつりも中国からの観光客多いと思ったけど、ここはこれまでで一番すごいです。 聞いた話によれば富山空港に直行便ができて、アジアからのアクセスがよくなったのだとか。たぶん、関空あたりに降りて、京都、静岡を観光して、上に登って立山を抜けて、富山側に降りて、富山空港から飛行機で帰るのではないかと思います。