地熱発電所を見学してきました

指宿の山川砂むし温泉に行った時、近づくとモクモクと湯気をあげている設備が。形からして発電所らしいのだけど、上がっているのが煙じゃなくて水蒸気にみえる。あとで調べてみたら山川発電所で地熱発電でした。 で、黒川温泉で次の行き先を探していたら、八丁原地熱発電所というのが近くにあるのを発見。施設見学ができるようなので行ってみることにしました。
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が、途中、「馬のエサ、100円」というドラム缶があり、近づいてみると小さい馬が。どうやら鯉や鳩にエサをあげる要領で、馬にエサをあげるようです。 ちょっと変わってる。 この大きさからするとポニーのような気がするんですが。牧草を固めた大きなペレット状のエサをあげると、ペロリと食べます。 きみたち、いい商売しているねぇ。
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さて、八丁原地熱発電所に着いたのですが、見学者は我々だけでした。受付して九重町を紹介するビデオと、地熱発電の仕組みを紹介するビデオを見た後、施設の中を見学します。貸し切りの見学です。

大きな建屋の中には発電機が2機あって、どちらも動いています。地下2千メートルまで井戸を掘ると、そこから熱水と蒸気が上がってきて、それを遠心分離器で蒸気を取り出して、タービンを回して、冷却水で水にもどして、それを地下1500mに送り込んで戻す、という仕組みです。 このモクモクと蒸気が上がって見えるのは、冷却水を冷やす装置なんですね。 仕組みはビルに設置されている冷房設備の巨大バージョンです。
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制御室には人がいなく、別の場所から遠隔監視されています。夜になるとほぼ無人になるそうですよ。地熱発電は安定して発電するので手間がかからないそうです。 ここで発電しているのは11万キロワットぐらいで九州電力の2%に相当するんだとか。 日本には地熱発電が作れるところが沢山ありそうなんだけど、だいたいが国定公園の中になるので、見た目も目立たないようにするとか、結構、気を使っているそうです。
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タービンは毎分3800回転で回ってます。結構速いです。タービンは架け替えながら点検して使っているそうで、2台の発電機の間には、点検中の実物のタービンがありました。ジェットエンジンのタービンを2つくっつけて、さらに巨大にしたような形をしていました。ほんと、面白いですよ。 こんなのなかなか見る機会がないのに、見学に来ないなんてもったいない。
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発電所のあとは慈恩の滝(じおんのたき)という、滝の裏側に回れる滝をみにいきました。ここも面白いですよ。なかなか裏に回れる滝は知りません。マイナスイオンがたっぷり、というか飛沫の勢いがすごくって、大変。iPhoneは出すのをためらうぐらい。
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で、最後に別府の地獄めぐり。とても有名らしいのだけど、あまりに人工的すぎてちょっとガッカリ。海地獄だけみてあとはパスしました。去年、長崎の雲仙地獄谷をみたけど、あっちのほうが自然でおもしろかったです。
そんなこんなで、別府港からフェリーで九州を離れたのでした。