佐渡の古い小学校がいい
秋田の竿燈祭りを見るために、新潟から日本海側を回って秋田に向かいます。が!新潟って回ったことがないので、まずは金山とトキで有名な佐渡ヶ島に寄ってみようかと。
たぶん、一番有名なのは金山だと思います。でも、あまりに観光化しすぎていて、ちょっと残念な感じかなぁ。世界遺産登録を目指しているそうですが、これまでまわってきた世界遺産になったところは、もっと趣があって歴史的な価値をアピールしています。金山はちょっと観光客目当ての感じがしてイマイチ。
もう一つ有名なのはトキ。日本古来のトキは絶滅して中国からもらったトキを繁殖させているようですが、これがまた、遠くから眺めるだけで間近で見ることが出来ません。トキは随分臆病な鳥らしく、驚かせないように人間は薄暗い部屋の中から遠巻きに観察です。そりゃ望遠鏡とかありますけどね。もっと間近で観れるものだと思ってました。
で、ほかにはたらい舟にも乗ってみたし、復元した千石船も見てきました。オール木造の千石船は水漏れとか大変だったでしょうね。カリブの海賊に出てくる船もだいたいこんな形してますが、作り方は似てるんでしょうか。
船大工が集まった集落のなかに、三角形の家があり、それがJRの広告で使われたものだから、みんなその写真を撮りにやってきます。我々もそうですけど。
ほかにも見どころはたくさんありますが、一番良かったのは、千石船の展示のとなりにあった佐渡国小木民俗博物館という施設です。ここには古い道具がたくさん展示されてますけど、びっくりするのはこの建物が大正9年に立てられた小学校だということです。廊下を歩いていると、これ学校なんじゃね? という雰囲気になり、教室が現れ、椅子と机が並んでいるのをみて、やっぱり小学校だ。と気づきます。
宿直室とか工作室とか教室がたくさんあり、入れない部屋もありますけど、たくさんの骨董品が飾ってあり、ちゃっと見て歩くと半日はかかるのではないかと。その量が凄いです。
みんな千石船を建物の外から写真撮って帰ってしまいますが、この小学校の建物には気づかないようです。もったいないなぁ。もう映画の1シーンにタイムスリップした気分になりますよ。佐渡にいったらぜひ寄ってみてきてください。