位置追跡に腕時計型スマホ

両親が高齢になって心配ごとが増えている方も多いかと思います。スマホを持ってもらえればいいんだけど、使い方わからないだろうし、どこかに忘れてくるかもしれないし。散歩に出かけて、いまどこにいるのだろうと心配なことも。

位置情報サービスといえば

Androidスマホなら、位置情報の共有の仕組みがあるので、この機能をONにしてスマホを持ち歩いて貰えればいいのですが、そもそもスマホを持たない人にはどうしたらいいか。ココセコムのようなサービスもありますが、ここは一つ、腕時計型スマホを探して試してみたらどうかと。

腕時計型スマホ

腕時計型スマホは、日本ではまず見かけません。スマホと連携するAppleWatchなどのたぐいはあります。単体でインターネットにつながるものは海外、とくに中国ぐらいでないと売っていないです。

そこでAliExpressで探して買ってみたのが、これ。

腕時計型スマホ

AliExpressは日本語の変な訳をつけてきますが、Android9.0でWiFi+GPS+カメラなど、最近のスマホと同じようなデバイスは搭載されていて、ドコモなら繋がりそうなLTEのB1,B3バンドあたりはサポートしている。値段は日本円で6400円ぐらい。試してみる価値はありそうです。

実物到着

腕時計にしてはちょっとゴッツいですが、まあ、スマホなので仕方ないでしょう。それよりなにより、本当にLTEでつながるのかです。手持ちのOCNモバイルONEのドコモ回線SIMを入れてみました。画面が小さいのでAPNの設定が大変です。それでも不明な回線と表示されながらもネットにはつながるようになりました。

届いた腕時計型スマホの実物

電話の受け答え

このスマホに電話を掛けてみます。ちゃんと呼び出しされました。応答もできます。しゃべるときは腕時計を近づけて喋りますが、普通に会話可能。

そもそも携帯電話を持ち歩かない人が、電話を掛けることはないと思いますが、一応、ダイアル番号と連絡先から電話も掛けることができます。それにしても画面が小さいので操作が大変。

電話番号や連絡先から電話できる

肝心の位置情報共有

そして肝心の位置情報の共有です。Google Mapの機能には自分の位置情報を他人に通知する機能、また、他人の位置をGoogle Mapに表示する機能があります。最初、この腕時計型スマホに搭載されたGoogle Mapで設定をしようとしたのですが、腕時計型の特別バージョンなのか、設置できる気配がありません。それで、私のGoogleアカウントを親として、このスマホを子供が持っていることにして、管理するようにしてみました。なにが効いたのかわかりませんが、いつのまにか位置情報が共有されるようになって現在に至ってます。よかった、投資が無駄にならなくて。

現在地の共有

問題もある

さて、しばらく手元に置いて使ってみてますが、1つ大きな問題が。電池の持ちが非常に悪いこと。満充電から8時間ぐらいしか持たないようです。例えば、朝9時に満充電からスタートして、夕方にはバッテリーが切れているような状態。なので、一日中、どこかに出かけているのを追跡しようとしたら、バッテリー切れでわからなくなる可能性があります。せいぜいで半日のお出かけぐらいですね。

まとめ

このタイプのスマホを手に入れるのは大変です。買っても日本のキャリアに繋がるのか。中国では変わった製品がたくさん出てます。商品説明にはサポートしている電波のバンド番号が書いてあるので、それに注意すれば、なんとか繋がる可能性はあります。もともとはスマホですから、設置方法などはみんな同じです。他にも腕時計型スマホはありますが、新しい情報があれば公開してみてください。