モデル3のドアプロテクター

かっこよくデザインされているのはいいのですが、ドアの角が立っていて、壁や隣のクルマに当たって傷がつきそうなのでドアプロテクターを3Dプリンタで作ってみます。

素材はTPUフィラメント

3Dプリンタに使う素材はいろいろありますが、ゴムのように柔らかい素材にTPUというものがあります。これで作成するとグニャ!と曲がる作品が作れるので、これを使ってドアプロテクターを作ってみます。以下の写真は黒のTPUフィラメントでキーホルダーを作ってみたものです。ABSだとカチカチに硬いのでポケットに入れるとかさばりますが、TPUなら手触りも少し柔らかくていいです。

グニャリと曲がるTPUフィラメント

フロント・リアの出っ張り

フロントドアとリアドアでは出っ張っているところが違います。フロントはドアの下の方、リアはドアの上の方。とくにリアの出っ張りは強烈で、知らない人が開けたら確実にどこかにぶつけそうです。最近のデザインの傾向として、後部座席を広く取るために座席を後ろ気味に配置すると乗り降りでリアのタイヤハウスの上にドアが被ってくるので、そこを避けてドアをデザインすると端が尖ってくるみたいです。それにしてもリアの出っ張りは強烈だな。

フロントドアの当たる部分
リアドアの当たる部分

試行錯誤

本来なら3Dスキャナでドアの形状を読み取ってしまえば調整は楽なのですが、外にPCやスキャナを持って出て作業するのも大変なので、長さや角度を測りながらいろんな形やサイズを試しながら、一番目立たないデザインで調整、完成までまる1日かかりました。

試行錯誤の産物

この写真のどこにドアプロテクターがついているか分かりますか?TPUフィラメントの色も赤にしたのでかなり目立たないと思います。特にリアのプロテクターはくの字の曲がり方が3次元なので苦労しました。コの字の形でドアパネルを挟み込むようにして裏側に強力両面テープで固定、なので表面には接着剤などの影響はありません。3Dモデルはこちらに置いておきます。

これでもドアプロテクター装着済み
ドアプロテクターの箇所