E350カブリオレ、オイルクーラーのガスケット交換
今年13年目で車検なのですが、2回前の車検から自分で車検場にクルマを持っていって通しています。初めてのユーザー車検のとき予備車検で少しオイル漏れがあるけど、これぐらいなら大丈夫でしょう。と言われ、その次の車検も通りましたが、だんだんオイルの量が増えているようなので、3回目車検の前にDIYで修理することにしました。その手順を記録に残しておきます。
目次
マニュアル手順
オイルがどこから漏れているかというと、オイルクーラーとオイルフィルターハウジングとの接合面あたりから滲み出てきているようです。オイルクーラーを取り外しガスケットを交換すれば治りそうなので、WISという整備マニュアルの「水冷式オイルクーラーのオイルフィルタからの脱着」という手順に従ってやってみます。マニュアルには以下のように書かれてます。
- クーラントをラジエタから抜く
- 左エンジンインテークエアダクト・フロントエンジンカバーを外す
- パワーステアリングのエクステンションタンクを外す
- オイルクーラーのボルトを外して、オイルフィルタハウジングから取り外す
- ガスケットを交換する
- 逆の手順で組む
- エンジンオイルのレベルを点検する
準備するものとして、ガスケット、小さいトルクレンチ、クーラント、パワステオイル、などなどが必要なのでネットで購入しておきました。
車体を持ち上げる
最初はジャッキアップして馬を掛ける方法を考えてましたが、駐車場が狭く馬を4つ掛けるのが難しそうなので、スロープを使って前側だけ上げることにします。
アンダーカバーの取り外し
アンダーカバーを外さないとクーラントを抜けないので、先に外します。下から覗くとオイルが左前から垂れて、それがエンジンパネルを伝って後ろに飛び散っているのがわかります。かなりゆっくりと滲み出ているのでエンジンオイルが減る様子もないのですが、パネルは結構な量のオイルで汚れてます。
クーラントを抜く
マニュアルの写真ではラジエタ近くにボルトがあって、それを回すとクーラントが排出されると書いてあるのですが、写真と同じものが見つからない。ラジエタの下を探してたらそれらしきコックを発見。クーラント・エクスパンション・タンクのキャップを外し、コックを180度ひねるとノズルからクーラントが出てきました。最終的に4.5Lほど抜けて、マニュアルではクランクケースからも抜くと書いてあるのですが、場所がわからなかったので、ひとまずOKとします。
エンジンパネルの清掃
クーラントのノズルが細く、抜けきるのにかなり時間がかかりそうなので、この間にエンジンパネルを灯油で洗ってパーツクリーナーで脱脂して綺麗にします。
左エンジンインテークエアダクト・フロントエンジンカバーを外す
作業の邪魔になるので、左エアダクトとエンジンの前側のカバーを外しておきます。
ラジエタホースの取り外し
マニュアルでは、パワーステアリング・エクスパンション・タンクを取り外すと書いてあるのですが、その前にラジエタのホースがあるので邪魔です。これをひとまず抜いて避けます。
パワーステアリングのエクステンションタンクが外れない
中のオイルを大きな注射器で吸い出し空にします。その後、マニュアルどおりなら外れるのですが、ボルト3本を外しても、裏側にあるクランプに手が届かないので外れる気配なし。もともとオイルクーラーを外すのに邪魔になるから外すので、これを外さずに次に進むことにします。
オイルクーラーを外す
パワステ・エクスパンション・タンクが外せなかったので、狭い隙間にトルクレンチを差し込んで、なんとか5本のボルトを抜きます。タンクが少し動くのでなんとかなりました。オイルクーラーを外すと中に溜まっていたオイルとクーラントがドバドバ出てきます。そんな予感がしたので、Vベルトに掛からないように予めベルトを外しておきました。Vベルトは例の事件で何回外したことだか(笑)
ガスケット交換
古いガスケットはハウジングの溝にこびりついてなかなか取れません。取った後、溝に残ったゴムを細いマイナスドライバで削って綺麗にします。オイルクーラーの面はガスケットのカスがこびりついているので、オイルサンド(砥石をオイルにつけて磨くやつ)で表面を綺麗に磨いておきます。
ハウジング側を掃除するとき、オイルとクーラントの穴にゴミが入らないようにウエスで穴を塞いでおきました。ゴムなのにこびりついて手強いです。
オイルクーラーを取り付け
均等に圧力がかかるよう、5本のボルトを徐々に締めます。トルクは12Nmとなってます。ここで小さいトルクレンチが役に立ちます。
パワステ・エクスパンション・タンクの取り付け
ボルトだけ緩めてあったので、元通りに締めます。トルクは9Nmとなってます。オイルを抜いたので新しいパワステオイルを規定値まで入れます。
クーラントの補充
ラジエタのドレインコックを戻して、新しいクーラントを入れます。4.5Lぐらい抜けたので新しいクーラントを4L入れて様子を見てみました。リザーバタンクがほぼ満タンになるので、あとで暖気運転して空気が抜けて減ったら足すことにします。
Vベルトの装着
Vベルトが掛かるプーリー類は、オイルクーラーを外したときに出てきたオイルとクーラントで汚れたので、パーツクリーナーとウエスで綺麗にして脱脂してからVベルトを掛けます。
暖機運転
もどし忘れがないか何回もチェックして、エンジンオイルが少しオイルクーラーからこぼれたのでオイルのレベルをチェックしてエンジン掛けてみます。水温が80度になってもどこからも漏れる様子はありません。一旦、エンジンを切って冷まして、クーラントのレベルやオイルレベルを確認しますが、減っているとかないようです。エアダクトとエンジンカバーを戻し、試運転してきましたが異音もせず、帰ってきてもオイルクーラー周りからオイルがにじみ出ている様子もなく。
最終確認
朝の9時から作業をはじめて、試運転から帰ってきたのは夕方4時前でした。途中30分ほど休みましたが、初めてのことなので、どんでもなく時間がかかったです。でも、これでOKならディーラーに払う7-10万円(ぐらい?)を節約できたかもです。Vベルトの事件以来、あのディーラーのメカニックを信用してないので(笑) また明日、暖機運転と試運転をしてクーラントとオイルのレベルを確認して終了です