ベンツ診断機XENTRYって凄い

最近、クルマの修理が楽しく?なってきて、自分でやってもなんとかなるもんだなぁ。というかディーラーに見てもらうより診断機があればもっと簡単に原因がわかって、自分で修理できるところなら自分でやろう。とXENTRYという診断機を用意しました。

パソコン+ソフト+OpenPort

よくDIAGとかDASとか呼ばれているクルマの診断機。大昔のクルマでなければODB2というポートが付いていて、そこに診断機を繋げればいろんな不具合がわかったりします。今回、PCベースのXENTRYというのを用意しました。簡単な構成でWindows 10に専用ソフトを入れて、ODB2につなげるOpenPort2.0というコネクタをUSB経由でつなげるだけです。大昔はディーラーの工場に作業ワゴンに乗ったでっかい診断機ありましたけど、もうパソコンで十分なんですね。

パソコンベースの診断機

XENTRYでショートテスト

すでに2回、ユーザ車検で通して今年は3回目があるのですが、そろそろ見た目や感覚だけでなくテスターで診断して不具合がないか確認してみようと。まず、ODB2コネクタに繋いだらイグニッションON(エンジンスタートする一歩手前)にして、XENTRYを起動して車体番号を入力すると、該当するデータベースから情報が取り出され、診断開始すると、クルマに載ってる全ECUから情報を集めてきます。このクルマには43個のECUがあるみたいです。

診断中はイグニッションON状態
ECUから情報が集まってくる

過去の故障履歴

いやー、たくさん情報が集まってきます。過去の故障情報が残ってますね。ディーラーは修理したあと消さないのでしょうか。現時点では故障なし、と判断されてますが、いくつかfマークが出ているので見てみます。

エンジンのシリンダ1番の不調

買って1年か2年したころ、1気筒が爆発しなくてブルンブルンの回転だったことがありますが、その記録みたいです。吸気側のフラップに問題があったみたいです。

エンジンの1番シリンダの不調

エンジンフード警告

先週、エンジンフードが開いてます警告が消えなくなった件、センサー外して掃除してケーブルも調整しましたけど、あの故障が残ってます。センサーへのケーブルが断線という診断。外したセンサー部のマイクロスイッチを押しても放してもずっと開放OFFなので反応なかったですもんね。

エンジンフード閉まりセンサー故障

リアSAMモジュール

これはごく最近の不具合らしいです。リアSAMモジュールというECUが出していて、どっかのアクチュエータが動かなかったらしいです。おそらくトランクのレバーを握ってカチッと音がして開きますけど、あそこじゃないかと。同じ頃に洗車して水を一杯かけた覚えがあります。

リアSAMの不具合

バッテリー上がり

以前に夜出かけようとしたらバッテリーが上がっていて、保険のロードサービスを呼んだことがあります。たぶん、その時の記録ではないかと。電圧が9.5Vしか来ていないと。

おそらくバッテリー上がりのとき

ステアリングロック解除できず

買い物にでかけて帰ろうとしたとき、エンジンが掛からずレッカー移動したことありました。あのとき、盗難防止のステアリングのロックが外れないためにエンジン始動できなかったのが原因ですが、その記録みたいです。乗り降りするときハンドルが邪魔にならないよう、ハンドルが上がる機能があるんですが、ちょっと引っかかりがあるなぁ、と思っていたら、そのとき上限の位置がわからずに食い込んで下りてこれなかったんでしょうね。

ステアリングコラムのセンサ異常

これは修理に便利

心当たりのある故障履歴がたくさん溜まっていました。これは便利ですねぇ。なにか警告が出たり調子が悪かったら、まずXENTRYで箇所を洗い出して、そこから1つ1つ詳しい診断をやってみて原因を特定することができます。原因がわかったら、別のWISソフトで修理の方法を調べて、EPCソフトで部品番号を調べてネットで探して取り寄せれば自分でなんとかなります。道具と部品と度胸さえあればです。