テスラ モデル3の良し悪し

納車されて1週間、普通のクルマとかなり違って戸惑うシーンが多いですが、だんだんと良し悪しがわかってきたので、とりあえずあげてみます。

気に入っているところ

キビキビ走って気持ちいい

環境にいいとか意識高い系のつもりで買ったわけではないので、電気で走るのかガソリンで走るのかはどっちでもいいです。しかし、アクセス踏んだ瞬間に加速する感じはガソリン車にはない感覚で運転してて楽しいです。そしてハンドル操作に対して動きが正確。ゴーカートのようにキビキビ走ります。ゆったり走ろうと思えばできるし、足の親指にちょっと力を込めるだけでグッと加速する。乘ってみたらわかります。回生ブレーキの効きがよく、普通に走っているとブレーキを踏むことはまずありません。EV車はバッテリーのため重くなりがちですが、E350カブリオレと比べて+30kgほどしか車重が変わらないので、クルマのサイズ感の違いは感じません。重心がとても低いのでSUVのように路面のたわみで横にゆらゆら揺れるようなことがないです。

夜間のヘッドライトが見やすい

以前と比べてヘッドライの照射範囲が広くて左右が見やすいです。E350カブリオレはハンドル操作に応じてヘッドライトの向きが少し変わるのと、大きくハンドルを切ると横向きの別のライトが光って安全性を高めてくれました。このモデル3のヘッドライトは平らに広く照射していてさらに30km/hぐらいから自動でハイビームになるので視力が落ちてきた人にはいいです。そして対向車がいると部分的にマスクして防眩してくれます。E350カブリオレは60km/h以上でないとハイビームに切り替わりませんでした。街中の路地でそんな速度出さないので実質手動で切り替えていたので便利になりました。

いろんなアクティブセーフティ機能

年齢が上がってくると動体視力が落ちてきて、さらに夜暗くなると見えにくくなってきたので、スバルのアイサイトみたいなのがいいなぁ、と思ってました。モデル3のアクティブセーフティ機能も似たようなものらしくディスプレイにはいろんなものが認識されて危なくなると赤く染まって警告したりブレーキかけたりします。確認できた認識しているものは、信号、クルマ、人、バイク、自転車、白線、地面の矢印、ポール・縁石など障害物、ぐらいは画面に出てきて認識しているようです。人に近寄り過ぎたり前のクルマにスピード上げて接近してくと赤く染まって警告します。たぶん最後はブレーキ掛けるのではないかと。

人やモノなどいろんなものを認識している様子

充電が簡単

これまでならガソリンスタンドに寄って5分ぐらいガソリン入れて、で済みましたが、家で充電するのは面倒だあろうなぁ、と思っていました。ところが実際に100Vのコンセントにモバイルコネクターを繋いで充電できるようにしておくと、結構簡単に充電できて、一晩充電しておけば60kmぐらいは走行可能距離が伸びるので、いまの生活ならこれで十分だろうと思われます。アメリカならみんな立派なガレージを持っていそうなので何の問題もないでしょう。日本でマンションなど集合住宅に住んでいるとかなり問題になると思います。それがEVが流行らない要因の1つではないかと。

気に入らないところ

使いにくいウィンカー

真っ先に上げるとしたらウィンカーの操作です。ハンドルまわりにまったくレバーがないのでウィンカーはボタン操作です。左側にある2つボタンを押してウィンカーを出しますが、ハンドルがまっすぐなら迷わないものの、回している最中にウィンカーを出そうとするとぜんぜん分かりません。安全にも関わるのでこれはなんとかしたいところです。そこで対策したのは、ウィンカーのボタンに大小2つのゴム足をつけて手触りで分かるようにしました。これだとハンドル回して右手側にボタンが来ても手触りでウィンカーを間違わずに出せます。

ウィンカーの使いにくさはゴム足をつけて区別できるようにするといいですよ

使いにくいドアハンドル

ドアハンドルは飛び出ないように埋め込まれていて、親指で押すと半分飛び出す仕組みなんですが、これが操作しにくい。空力を良くするためとはいえ、電動化するか他にアイデアが欲しかったところ。爪の長い人や力のない老人には難しい操作だと思う。それに失敗して塗装を傷つけそうな予感。この問題は新たにドアハンドルを取り付けて解決しました。

ドアハンドルの操作方法、知らない人には解説してあげないと開けられない

レインセンサーがタコ

どんなクルマでも自分の思い通りのタイミングでワイパーが動いて雨を拭いてくれるのは難しいものですが、ご多分に漏れずモデル3のワイパーをAUTOにしておくと、晴れの日に突然ワイパーが動いたり、雨が結構降ってるのになかなか拭いてくれなかったりとイライラが募ります。まあ、この辺の技術は意外と難しいものなのですが、レインセンサー使わずにカメラで認識しているのか?とフロントガラスを覗いてみるとちゃんとレインセンサーはありました。制御がまだまだです。

3つのカメラとレインセンサー

最小回転半径が大きい

これは特別モデル3だからというわけではないですが、E350カブリオレの最小回転半径が5.1mだったのが5.6mに50cmも増えました。だから狭い路地を曲がるときには気を使いますし、駐車するときの切り返し回数も多くなります。5.6mは特段悪いわけではないようなのでメルセデスの小回りが効くステアリング設計が良かった、という感想になるかもです。

ナビがかなりイマイチ

大きなディスプレイにいつも地図が出ていますが、普通のナビのように鳥瞰図のような表示はできません。それに渋滞情報が多すぎてほんとに渋滞しているのかよく分かりません。それに渋滞情報はプレミアムコネクティ月額990円に契約していないと出ません。高速道路を走っていてもサービスエリアの情報や距離などが出ません。要するにただの地図みたいなものです。ただルート案内させると走行可能な航続距離に応じてスーパーチャージャーでの充電場所をルートに組み入れたり、到着時のバッテリー残量を予測したり、そういう計算はかなり正確です。

総評

他のクルマと比較してあげればきりがないのですが、概ね気に入ってます。かなり独特なクルマの操作体系なので、例えるなら、Windowsユーザーがマックを買って、ああするにはどうするんだっけ?と迷うのを許すなら買ってもいいかなと。それが嫌ならお勧めしません。あとは遠乗りしたときの充電がどれぐらい不便かは体験してみないと分からないですが、1年ぐらい経験したら結果が出るでしょう。家での充電は100Vのコンセントにモバイルコネクターで充電する分で間に合うので、普段使いでスーパーチャージャーに行くことはなさそうです。