食べきれない!シャウエッセン

実は日本ハムの工場見学に当たっていまして。それが3月12日でした。ところが3.11の震災でキャンセルに。3月12日の朝、日本ハムから電話があり、
「きょう、工場見学のご予定ですが」
「ちょっと、いまの状態だと無理っぽいです」
「他のお客様も同じ状況でして、では、中止とさせていただきます。
またご案内しますので、そのときは優先して取らせていただきます」
というわけで、日を改めて行ってきました。
場所は東名吉田ICのすぐ近く。結構、距離あるんだよね。
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行ったら、玄関にご一行様の名前が貼ってあった。
玄関に電話してと張り紙があるので、電話したら白い服に包まれた人が現れた。
総務の人なんだけど白衣の食品扱ってますって格好。やっぱ食品工場なんだなぁ。
ちょっと早く着いたので、同じ工場の敷地にある直売所に行ってみる。
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市販よりかなり安い。それに釣られてついつい買っちゃうんだけど。
さて、工場玄関に戻って、待合室に通される。ここは普通に写真撮っていいらしい。工場内はだめなんだと。
家族ごとにテーブルが分かれていて、座って案内とか読んでいると、こんなヘンテコな物が。
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伸び縮みするんだけどリストバンド? それにしちゃ一人に1本しかないよね。 なにするものなのだろう。
係の人が工場の歴史やハムソーセージを作るビデオを見せてくれて、さて、着替えて工場内へ。
そのとき、やっとこのヘンテコなものの正体がわかりました。
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ジャーン!頭に被って髪の毛が落ちないようにするネットでした。バンドの真ん中から引っ張ると伸びて広がって被れるようになります。そっか、それは気づきませんでした。
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これが工場を回るときの服装。見学者はこんなもんだけど、従業員のひとは現場に入るのでもっとキッチリしたやつを着てます。 あー、見学途中の様子を撮影できなくて残念。
工場にはいったら、コロコロで体についている髪の毛やゴミを取り、それからエアシャワーを浴びて、GO。ま、見学者はガラスで仕切られたこっち側にいるので、そんなに神経質ではないですけどね。
で、一通りまわってきて、もとの場所に戻ると、次は試食タイム。
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テーブルにはこんなのが用意されてまして、食べ始めるとシャウエッセンが登場!
従業員のひとが出来たてのやつを持ってきてハンガーに掛けてます。出来たてっていうのはどういうことかというと、ミンチを腸に詰めて、加熱スモーク、冷却、包装、梱包、出荷という工程のうち、加熱してスモークしてできたばっかりの冷やす前のを持ってくるわけです。
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これ、羊1匹分の腸で作られたシャウエッセン。羊の腸は20mあるんだけど、胃の方に近い7mだけ使うんだって。それがね、この工場で1日に100kmもの長さになるらしいですよ。7mで割ると1万4千頭の羊の腸を使うんですけど、それってスゴイ量だよね。
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それをですねぇ、ハサミで切って好きなだけ食べるんですよ。試食っていうより食事っていうよりお祭り状態。テーブルの上のも食べなきゃいけないし、シャウエッセンも食べなきゃいけないし、そうかと思えば、次のシャウエッセン7mがやってきて、食べきれない!
1時間ばかりの試食でしたが、結局、全然食べきれませんでした。まだ、たくさんシャウエッセン残ってた。
もうもう、マイッタです。しばらくシャウエッセン結構な状態です。こんなにシャウエッセンを食べたのは後先この1回だけだろうな。
出来たてのシャウエッセンって、桜のスモークの匂いが強く、味も濃い感じ。スーパーで買ってきたらボイルして食べるでしょ。そうすると、パリっとした食感にはなるけど、ちょっと脂肪が抜けて味も水っぽくなるじゃないですか。あれが全然ないんですよ。 ぜひ、みなさまも工場見学に応募してお出かけください。 とってもウップな工場見学です。