ETロボコンから学ぶ、ある1つのこと

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この週末、ETロボコン東海大会へ行って来ました。うちのチームが出場しているので、事務局としての応援もあるし、南関東大会からの視察的な意味もあるし、東海の方々とパイプを太くしておく意味など、いろいろあるわけですが。
結果の方は、だいたい予想通り、さすが、東海は強いなぁ、と思わせます。 で、そういう話は置いといて、1つチームのロボット走行を見ていて、とても大事なことを学びました。
ETロボコンでは、難所と呼ばれる階段やシーソーを突破することが求められるのですが、いかんせん、自走式のため、全てはプログラムで制御するようにしか走らないわけです。人間が介在することができない。ロボットまかせ。
で、タイヤ2個でしっぽがついているロボットにとって、難所を超えていくのは相当の技術や調整が必要で、なおかつ、不確かな運の要素が多いわけです。 そういう難しい局面にどう立ち向かうか。 大抵のチームは、なんとなく難所に入っていくわけですが、そのブレの部分が不確実性を大きくして、結局は一か八かの勝負になってしまうわけ。
ところが、あるチームはとても安定していて、毎回同じ挙動をする。見ていて失敗する気がしない。 その安心感はどこから来るかというと、毎回、同じ状況に持ち込むわけです。ほんの少しの狂いを抱えたまま難所に突入していかない。 かならず、同じ状況にしてから入っていく。だから、その状況から確実に難所を超えられるようにさえすれば、難所はそんなに難しい問題ではなくなるわけ。
これ、大事ですよねぇ。結局のところ、問題っていろんな状況から立ち向かうから、毎回、少しずれて違った結果になる。だから難しくなる。 最初の入り口を同じ状況に持ち込めば、それを突破できる技さえ持てば、かならず同じ結果で解決できるようになる。
そのロボットの動きを見ていて、これっていろんなことに共通する一番大事なことなんだな。と感心したのでした。言い換えれば、自分の土俵で勝負する、ということでしょうか。