ベンツVベルトの鳴きドタバタ劇③

最高気温は毎日一桁の日が続くようになり、一桁台のときにエンジンを掛けると必ず鳴くようになりました。まあ2-3分もアイドリングするか300mぐらい走れば音はしなくなるのですが、結局、ディーラーでVベルトもテンショナーも交換したのに治りません。温度が下がると当たりが違ってくるのでしょう。更にワッシャーを1枚追加して2mm手前にずらしてみます。そうするほぼ鳴きはなくなりました。こんな対処で本当にいいのか? さらに別の不具合が出たのでそっちの対応をします。

ボンネット開いてます警告灯

最近、Vベルト鳴きのせいで、よくボンネットを開けたり閉めたりしてますが、このボンネット(エンジンフードというのが英語名)の閉まりが悪く、というか閉まっているんだけどセンサーの感度が変みたいで警告灯が点灯します。思いっきりバン!と閉めると消えることが多いのですが、とうとう何回やっても消えなくなりました。このクルマは納車されて1-2年したころからこういう症状が時々出ていて、だんだんと悪くなってきています。エンジンフードのセンサーを調査してみることにします。

もう部品在庫がない

センサーはボンネットのフックが引っかかるラッチの中にあるので外してみました。グレーのカバーの中にセンサーがあるみたいです。電気ケーブルが刺さってます。左右のカバーはそっくりなのですが、よーく見ると、右前はマイクロスイッチがなく、左前だけマイクロスイッチが入っています。どういうことだろうとディーラーのサービスに問い合わせたところ、どうやら両方には衝突したときのセンサーが入っていて、左前には更にエンジンフードが開いているセンサーが追加されているようです。コネクタの中の端子数も右前が上に2本、左前が4本あり、右前は2本欠けています。

右前のラッチ部分
ボルト2本外して引っ張り出した
左前のラッチからグレーのセンサーを外した
左:左前センサー、右;右前センサー

かなり汚くなっていたので、灯油とナイロンブラシでコシコシ洗ってみました。灯油はこういう油汚れを落とすには良い洗浄剤です。そしてテスターでマイクロスイッチの導通を測ってみると反応なしです。左右を見比べると下側2本がマイクロスイッチの端子らしいのですが、ずーっとオープンOFFのまま。で油差したりいろいろ弄っているうちに反応するようになりました。洗ったのが良かったみたいです。ちなみちこのセンサー、ディーラーに調べてもらうと新品交換しようとも日本にもドイツにも在庫がありません。壊れたらどうするんだか? 配線を切ってOFF状態にすればいいんだけど。

警告灯は別の原因?

キレイにしたセンサーをラッチにハメ戻し、ボルトで元通りに取り付けます。これでエンジンフード開いてます警告灯は消えるはず。が!閉めても消えません。そもそもマイクロスイッチを押してオープンOFFのとき閉まっていると検出するはずなので、コネクタを外した状態は同じく導通がないからOFFで閉まっていると判定するはずなのに、センサーを戻す前にエンジン掛けてみたら警告灯が出ます。理論的には消えるはずです。センサーが原因でないかもしれません。

ずっと前からボンネットを開けるレバーの動きが渋いのですが、つながっているケーブルあたりに原因があるかもしれません。レバーからのケーブルを左右2つに分岐させる部分がありケースに入っています。この不思議なんですが片側を黒の結束バンドで留めてあるんですよねぇ。これが設計だとは思えないんだけど。自分とディーラー以外、このクルマを修理した人物はいないので、いつの日かディーラーのメカニックがこうしたのでしょう。

レバーからつながるワイヤを2本に分けるところ

結束バンドを切って開いてみました。爪の片側が折れています。かなり曲がった爪なので入らなくて折れたんじゃないかと。誰がこうしたの犯人は不明。しかし自分でないことは確かです。こんなところ開けるの初めて。

片側の爪が折れて無い

中にワイヤー1本と2本を鉛でかしめてあるところがあり、これが中で引っかかって動きが渋いんじゃないかと。なので、油を挿して元通りに結束バンドで閉じました。レバーの動きの渋さはかなり軽減されてちゃんと戻るようです。で、肝心の警告灯ですが消えました!ちゃんとワイヤーが戻っていないのが原因みたいです。センサーじゃなかったのね。

寄り道しましたが

さて、寄り道しましたが、肝心のVベルトの鳴きは一応おさまっているものの、なんか釈然としません。KURE556で有名な会社がベルト鳴き止めスプレーを出してます。これを使ったらもっと良くなるんじゃないか? と試してみたら大変なことに。 続きは④へ